
どうも。ジョージです。
今回は海水魚水槽の立上げについて説明していきます。
海水魚の飼育用品を揃えられたら、次は水槽を立ち上げましょう。
Contents
1.水槽の設置場所を決めよう
まずは水槽を設置する場所を決めましょう。
水槽は水を入れると見た目以上に重たいものです。
標準的な60㎝水槽でも水量が約60リットル入りますし、砂やライブロックを入れると70~80㎏の重さになります。
水槽を立ち上げてしまうと移動させるのが大変ですので、最初にしっかりと置き場所を検討しましょう。
理想の水槽設置場所の条件
水道が近くにあること
楽に給排水が行えますので、水替えの負担が小さくなります。
負担が大きければ、アクアリウムを続けるためのモチベーションが下がります。
平で重量に耐えられること
床が傾いていたりすると水がこれぼれやすくなりますし、重さが一か所に集中して水槽が割れる危険性があります。
直射日光が当たりにくいこと
直射日光が当たるとコケが生えやすくなり、水槽の見栄えが悪くなります。
見栄えが悪くなると、水槽を維持する気力がなくなります。
鑑賞・観察しやすいこと
鑑賞するために飼育を始めた思いますので、鑑賞しにくい場所では本末転倒です。
観賞魚の中には体調を崩しやすい種類もいるので、異変の早期発見につながります。
一年を通して温度変化が小さいこと
日本には四季がありますので、同じ場所でも夏場に高温になったりします。
温度変化は小さな生物にとって大敵です。
クーラーや機械で制御できるなら大丈夫ですが、これらの機器の能力が限られている環境では温度変化の小さいところがいいでしょう。
2.飼育用品を水洗いしよう
飼育用品を購入したら、飼育水に接する水槽やフィルター、ヒーターなどの用品は必ず水洗いしましょう。
ほこりが入っていることもありますし、中には油等が付着していることもあります。
生き物にとっては少しの汚れが負担になりますので、水洗いをしてこれらの汚れを流しておきましょう。
この時に、絶対に洗剤は使わないようにして下さい。
洗剤の洗い残しが魚に負担になります。
基本的にアクアリウムの世界では洗剤は使わない方がいいです。
3.水槽を設置しよう
水槽の水洗いが終わったら、決めた場所に水槽を設置しましょう。
そして水洗いしたサンゴ砂を底面に敷きましょう。
サンゴ砂は、水道水でお米を研ぐ要領で水の濁りがなくなるまで洗ってから水槽に入れて下さい。
4.フィルターやサーモスタット等を設置しましょう
水槽にフィルターや保温器具のサーモスタットやヒーターを設置してみましょう。
フィルターの種類にもよりますが、壁との隙間が小さくて設置できないことがあります。
海水を入れる前に、器具の設置位置を決めておきましょう。
海水を入れてから、やっぱり設置できないとなった時のショックは大きいですよ(体験済み)
サーモスタットとヒーターの接続を確認しておきましょう。
私が初めて水槽を立ち上げた時に、サーモとヒーターを接続することを知らなくて、翌日魚が煮えていたことがあります。
この時、まだコンセントを繋がないようにして下さい。
5.人工海水をつくりましょう
人工海水の元を水道水で溶いて、比重計を使って比重が1.023前後になるように調整してください。
水槽に人工海水の元を水槽に入れてから水を入れてもいいですし、バケツなどで少量ずつ溶かしてから海水を水槽にいれてもOKです。
後々の水替えではバケツで溶いてから水槽に入れることになるので、少量ずつバケツで溶かした方が今後の練習になるかもしれません。
水槽の6~7割程度の海水を入れましょう。
満タンまで入れてしまうと、後で器具やライブロックを入れた時に、海水が溢れてしまいます。
6.ライブロックを水槽に入れよう
ライブロックとは、海から採取した石(過去に死んだサンゴの骨格)のことで、様々なバクテリア等の微生物やカニやサンゴ等の小さな生物が生息しています。
その中には、海水を綺麗に保つのに必要なバクテリアもいます。
水槽に絶対に必要なものではありませんが、ライブロックを入れることで水槽を早く安定させることができます。
もし、ライブロックが用意できるのであれば、水槽に入れましょう。
ライブロックは絶対に水道水で洗わないで下さいね。せっかくのバクテリアが死滅してデスロックになってしまいます。
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7.飼育用品の電源を入れましょう。
ライブロックを入れ終わったら水槽に海水を足して、水槽の8~9割程度まで海水が入るように調節しましょう。
海水が満たされたら、フィルターやサーモスタットの電源を入れて、水槽の中の水を循環させましょう。
フィルターに海水が通って、水槽の海水が循環しているのを確認できたら、この日はそれで終了です。
お疲れさまでした。
ガラス蓋を閉めて、1週間~2週間はこのまま水を循環させておきます。
この間に、水槽に必要なバクテリアが繁殖して、水質を安定させてくれます。
ですので、この期間は早く魚を泳がせたい気持ちをぐっと我慢して待ちましょう。
この期間をしっかり待つことが、初心者が成功する秘訣とも言えます。
特に海水は、淡水と比較してバクテリアの定着が遅いです。
淡水と同じ感覚ですぐに魚を入れて、死なせてしまったことが何度もあります。
8.丈夫な魚を入れよう
1~2週間の我慢お疲れさまでした。
少しずつ魚を入れていきましょう。
まずは、将来的に飼いたい魚を図鑑で調べましょう。
当サイトにも図鑑コーナーがありますのでそちらも参照してください。
そして飼いたい魚が決まったら、その魚の中で最も強いと言われている種類をまず、1~2匹水槽に入れて下さい。
このお魚達は、言わば毒見的な意味があります。
きちんと魚が飼える海水ができているかの確認です。
この強い魚が死んでしまうようであれば、他の魚は飼えませんのでまた海水を作り直す必要があります。
なので最初は、強くて安価な魚の方がいいでしょう。
かと言って、確認のためだけに飼いたくない魚を飼うのは控えましょう。
世話ができなくなると、後々、処理に困ります。
もし、最初に上手く入れた魚が、死なずに餌をバクバク食べるようであれば、そのまましばらく飼育して問題がなければ少しずつ魚を増やして行きましょう。
例え上手く飼えたとして、一度にたくさんの魚を増やすと上手くいかなくなるので注意して下さいね。
以上が水槽の立上げについての解説でした。
最後まで「疑問だらけのマリンアクアリウム」を読んで頂きありがとうございました。
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