プロテインスキマーってなに?必要なの?

こんばんは。ジョージです。

プロテインスキマーって知ってますか??

海水魚を飼育されている方ならよく知っておられると思いますし、使用されている方もたくさんいると思います。

私自身、海水魚を始める前から、プロテインスキマーという言葉はよく耳にしていました。

熱帯魚雑誌には、1台数万円もする広告が掲載されていたのをよく覚えています。

「こんなプラスチックの筒みたいなんが、なんでこんなに高いんやろう。こんなんやったら俺でも作れるわ!」と思っていました。

無知って怖いですね・・・

プロテインスキマーって言葉は知っていたけど、正直、何のための装置か知りませんでした。

海水魚を飼い始めたばかりの方も同じように疑問を持たれていると思いますので、今日はプロテインスキマーについて説明したいと思います。

 

プロテインスキマーとは

 

プロテインスキマーを日本語に訳すとプロテインは「タンパク質」、スキマーは「掬い取る」の意味。

つまり、水槽からタンパク質を取り除く装置のことです。

 

なんでタンパク質を取り除くの??

簡単に説明すると、タンパク質は生物の体を構成する成分の一つです。

魚の餌や排泄物、生体の死骸なんかはタンパク質成分が含まれています。

このタンパク質は、バクテリアによる分解過程でアンモニア(魚にとってはかなり毒)、亜硝酸(まぁまぁの毒)、硝酸塩(弱毒)と形を変えていきます。

硝酸塩になると毒は弱くなりますが、それでも無毒にはならないですね。

なので、それなら「アンモニアになる前に取り除いてしまえばいいじゃん!」ってことで作られたのがプロテインスキマー。

アンモニアになる前に取り除いてしまえば、生体への負担は軽減しますし、水も汚れにくくなります。


 

プロテインスキマーはなんでタンパク質が取り除けるの??

海水は淡水に比べて粘性があるため、細かい空気を吹き込むと不純物や細菌が泡状になって浮いてくる性質があります。

漁港の波打ち際あたりが泡立っているのを見たことある方もいると思います。

この泡が立つのが海水の特性です。

荒天の海岸に見られる波の花も同じ原理で起こるようです。

これと同じ原理を用いたのがプロテインスキマーです。

筒の中で微細な泡を発生させて、泡と一緒にタンパク質を水槽から取り出すことができる装置なのです。

 

どのスキマーを選べばいいの?

プロテインスキマーは、エアーポンプで動かすエアーリフト式と、モーターで稼働させるベンチュリー式のものがあります。

エアーリフト式

エアーリフト式はウッドストーンを使って微細な泡を発生させるのですが、エアポンプで作動させるため、モーター式に比べて能力は低いと言えます。

しかし、価格が安いために小型水槽や補助的に使うのに適しています。

我が家では海道河童(大)という製品を30センチ水槽のメイン装置として使ったり、90センチスリムのサブフィルター代わりに使っていました。

外掛けフィルター小型水槽のスキマーが付いているのでコンパクトで扱いやすい製品です。

ベンチュリー式

ベンチュリー式は、スキマーにポンプが内蔵されているものやポンプを接続して使うものがあります。

ポンプで発生させた水流の中に空気を噛ませて微細な泡は発生させ、タンパク質を取り除きます。

ベンチュリー式は能力が高く、大型水槽に向いています。

我が家ではメインの90センチ水槽に海道達磨をインサンプで使用しています。

こんな感じで泡と一緒にモリモリタンパク質を掬い取ってくれます!

オバーフロー水槽じゃなくても外掛け式で使えますし、オバーフローの方は濾過槽にドボンと付けてインサンプとしても使えます。

のちのちオバーフロー水槽にステップアップした時にもそのまま使えます。

水流調整も不要ですので、迷ったら海道達磨で間違いないと思います。

 

プロテインスキマーのメリットとデメリットは??

メリット

メリットはもちろんタンパク質が分解される前に水槽外に排出することができるため、水質の悪化を和らげることができます。

水質が悪化しずらいということは、水替えの周期を伸ばせたり、これまでより多くの魚を飼うこともできます。

また、海水では不足しがちな酸素供給ができます。

スキマーであれば塩だれも起きにくいので、エアレーション代わりに使用するのもありだと思います。

デメリット

やはり価格が高いことです。

エアリフト式のものは数千円で買えますが、能力は低めです。

能力の高いものを買うと2万円から10万円くらいしますので、多少の出費が必要になります。

若干ですが作動音がしますので、気になる方は気になるのではないでしょうか。

 

 

プロテインスキマーって必ず必要なの?

今まで説明してきたようにプロテインスキマーは、タンパク質を掬い取る機械です。

しかし、スキマーを取り付けたところで100パーセントのタンパク質が取り除けるわけではありません。

それにタンパク質を掬い取らなくても、生物ろ過が適度に作用している水槽ではなくて魚は十分飼えます。

ただスキマーを使うことによってサンゴが飼育しやすくなったり、魚の数を増やせたり飼育の幅が広くなるとは思います。

 

しかし、サンゴ水槽となると話は少し変わります。

サンゴは魚以上に水質に敏感です。

種類にもよりますが、ミドリイシを始めととしたSPSでは、アンモニア、亜硝酸、硝酸等の有害物質を嫌います。

ですので、現在のところはSPS水槽では能力の高いスキマーが必須となります。

 

まとめ

プロテインスキマーはろ過の補助的な役割ですが、設置することによって換水頻度を少なくできたり、サンゴが飼える環境になるなど、できれば取り付けたい装置です。

価格は高めですが、海水魚やサンゴを飼う上では是非おススメしたいと思います。

 

今日も最後まで「疑問だらけのマリンアクアリウム」を読んで頂きありがとうございました。

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