イボハタゴイソギンチャクの飼育方法【生態・飼育環境・価格・リスク】

こんにちは。ジョージです。

我が家でイボハタゴイソギンチャクを飼い始めてから約1年が経とうとしています。

イボハタゴイソギンチャクを飼い始めた理由は、クマノミがタンクメイトに虐められていたので隠れ家を作ろうと購入しました。

クマノミが入るイソギンチャクなら何でも良かったのですが、手ごろな価格でイボハタゴイソギンチャクが売られていたので、よく調べもせずに購入することにしたのです。

イボハタゴを入れた直後にクマノミも入ってくれて良かったのですが、慣れてくるとクマノミは暴君化するは、イボハタゴはブラックホールのように魚を吸い込むはで今ではちょっと邪魔な存在に・・・

そんなイボハタゴの飼育も1年が経過しましたので、飼育して気づいた飼育方法について書こうと思います。

(購入時のイボハタゴイソギンチャク)
102.JPG

(現在)
PB200072.JPG
イボハタゴ導入時の記録はこちらをご覧ください。

基本情報

 

名称 イボハタゴイソギンチャク
学名 Entacmaea quadricolor
分布 インド洋から太平洋
大きさ 最大80㎝
水温 24度前後
価格 4000円~8000円
飼育難易度 普通

イボハタゴイソギンチャクの生態

イソギンチャクはサンゴとも植物とも違う独特の生態です。

イソギンチャクの体は、触手、口、体壁、足盤で構成されておりイボハタゴイソギンチャクも同様です。

自然界では80㎝くらいになる大型種で、水槽内でも30~40㎝くらいに成長します。

我が家の水槽でも30㎝くらいの大きさに成長しています。

イボハタゴは光を好む好日性サンゴと同じように体内に褐虫藻と呼ばれる小さな生物がおり、この褐虫藻が光合成で得た栄養素を得て生きています。

褐虫藻からの栄養だけでも十分成長できるのですが、欲張りなのか触手で魚やエビなどの生物を捕獲して食べてしまいます。

イボハタゴは魚やエビを一触で動けなくするほどの協力な刺胞毒を持っています。

刺胞毒について

イボハタゴイソギンチャクは触手に強力な刺胞毒を仕込んでいます。

刺胞とは細胞の中にある器官のことで肉眼では見えないほどに小さくカプセル状のものです。

そのカプセルの中に刺胞毒と管状のものが入っており、触手が刺激されると管状のものが飛び出して触れた相手に突き刺さり刺胞毒が注入されます。

刺胞毒の強さは販売されているイソギンチャクやサンゴの中では最強で、触れた生物を一瞬で麻痺させることができます。

人の肌が触手に触れると同じように刺胞毒が突き刺さりベタベタとなり、肌の弱い人はミミズ腫れになってしまうこともあります。

レイアウトを変更する時に何度も触っていますが、指に触手が触れると触手がくっ付いて離れなくなります。

ゴム手袋で触るとくっ付きませんので、ゴム手袋をすることをおススメします。

イソギンチャクからすれば、刺胞毒があることが健康な証拠ですので、刺胞毒は健康度を図るバロメーターとも言えます。

イボハタゴイソギンチャクの好む環境

イボハタゴは、先ほども説明したように大型の種類ですので、大き目の水槽が必要になります。

30㎝水槽でも小さい間は飼えると思いますが、大きくなりますので最低でも60㎝水槽は必要になってくると思います。

水質は、海水魚に準じますので、24度前後の水温に1.023前後の比重で飼育できます。

栄養価の低い水質を好みますが、海水魚が維持できるような水質であれば問題なく飼えます。

褐虫藻から栄養を得ているため、褐虫藻が光合成をするためにも強めの光が必要です。

我が家では24WのLEDスポットライトの直下で普通に成長していますので、光量の少ない水槽の場合はスポットライトを追加すれば十分成長できると思います。

強く直接当たる水流はあまり好みませんので、緩やかな水流のある砂地に配置してあげるといいでしょう。

場所が気にくわなければ少しずつ自分で移動します。

理由はわかりませんが、海洋石を入れてやると何故か絶好調でした!

もしかすると海洋石にはイソギンチャクが好む栄養素が入っているのかもしれません。

クマノミとの共生

クマノミとイソギンチャクは、双方に利益のある相利共生です。

クマノミはイソギンチャクに身を隠すことで大型魚に食べられずに済むメリットがあり、イソギンチャクはイソギンチャクを食べる魚からクマノミに守って貰えるため、
互いにメリットあります。

ハマクマノミ系がイボハタゴを好むようです。

我が家のモルティブアネモネフィッシュは、イボハタゴを入れてから1日くらいで入るようにそこからはべったりです。

飼育における注意点

私がイボハタゴイソギンチャクを飼育して気づいた注意点が3点あります。

1点目は刺胞毒で、少し魚が触手に触れただけで捕獲してしまいます。

触手に捉えられてしまうと引き離しても1日程度で魚は死んでしまいます。

特に泳ぎの苦手なハコフグ系はよく捕まります。

我が家でも3匹のハコフグが犠牲になってしまいました。

ですのでハコフグ系は入れない方がいいと思います。
(イボハタゴに触れたクロハコフグ)
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かなり大きく広がるので他のサンゴと接触しないように注意が必要です。

二つ目は動きまわることです。

イボハタゴは危険を感じると一瞬で極小に収縮します。

その時にライブロックが動くくらい動きますのでレイアウトが崩れてしまう可能性があります。

3つ目は、クマノミが狂暴化して他の魚を追い回すことです。

イソギンチャクの回りがテリトリーとなりますので、テリトリーに近づくものはすべて攻撃します。

魚はもちろん、私の手にも噛みついてきます。

このように注意点は多いですが、クマノミと共生する姿は見ていて心が和みますので、是非みなさんも挑戦してみて下さい。

最後まで「疑問だらけのマリンアクアリウム」を読んで頂きありがとうございました。

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